人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< うな吉くんにも秋が来ました わ... 第八話 エール >>

第九話 逢坂

第九話 逢坂_c0078659_2015960.jpg
 わしの住む逢坂山は江戸時代、関所があり都へ入る不審者のチェックが行われておったのじゃな 関所の扉を開け閉めする閂石や罪人の首を見せしめにしたさらし石などがあるのうー 店の向かいには蝉丸神社があるのじゃが この神社は蝉丸と言う琵琶法師を奉った神社で百人一首の坊主めくりで 「助かったぁー」と思ったら実は坊さんやったとゆーやっかいな人物じゃ しかしこの蝉丸、醍醐天皇の第四皇子でお世継ぎ問題とは無縁であったが れっきとした皇族なのじゃー! 若くして目を患い今で言う盲目のギターリストと言うことじゃ この地でひっそりと暮らしておったが生き別れてた姉と偶然出会った事から「逢坂」とゆー地名になったそーじゃ 「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」と百人一首で詠んだ蝉丸の句じゃが意味はわしには知るも知らぬ事じゃ! その神社から西に行くと月心寺が見えて来るのうー 有名な庵主様の村瀬明道尼がいる精進料理の尼寺なんじゃが この尼さんが又豪快と言うか「料理はアマで尼が本職」恋もすれば鰻も食らう!型やぶりなお人じゃ!交通事故で不自由になった右手右足をものともせずに作り出す精進料理に全国から訪れる人は後をたたず 彼女を慕う料理人も数しれずおるのうー 裏ネタじゃが お笑い芸人のDもここで修行しておったそーじゃ まぁー昔から交通の要所とし多くの人々の出会いと別れがあったようじゃなぁー  
みなも事故には気をつけろよ! 
by kaneyo01 | 2006-09-16 20:49 | 鬼の念仏
<< うな吉くんにも秋が来ました わ... 第八話 エール >>