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第九話 逢坂

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 わしの住む逢坂山は江戸時代、関所があり都へ入る不審者のチェックが行われておったのじゃな 関所の扉を開け閉めする閂石や罪人の首を見せしめにしたさらし石などがあるのうー 店の向かいには蝉丸神社があるのじゃが この神社は蝉丸と言う琵琶法師を奉った神社で百人一首の坊主めくりで 「助かったぁー」と思ったら実は坊さんやったとゆーやっかいな人物じゃ しかしこの蝉丸、醍醐天皇の第四皇子でお世継ぎ問題とは無縁であったが れっきとした皇族なのじゃー! 若くして目を患い今で言う盲目のギターリストと言うことじゃ この地でひっそりと暮らしておったが生き別れてた姉と偶然出会った事から「逢坂」とゆー地名になったそーじゃ 「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」と百人一首で詠んだ蝉丸の句じゃが意味はわしには知るも知らぬ事じゃ! その神社から西に行くと月心寺が見えて来るのうー 有名な庵主様の村瀬明道尼がいる精進料理の尼寺なんじゃが この尼さんが又豪快と言うか「料理はアマで尼が本職」恋もすれば鰻も食らう!型やぶりなお人じゃ!交通事故で不自由になった右手右足をものともせずに作り出す精進料理に全国から訪れる人は後をたたず 彼女を慕う料理人も数しれずおるのうー 裏ネタじゃが お笑い芸人のDもここで修行しておったそーじゃ まぁー昔から交通の要所とし多くの人々の出会いと別れがあったようじゃなぁー  
みなも事故には気をつけろよ! 
# by kaneyo01 | 2006-09-16 20:49 | 鬼の念仏

第八話 エール

前々回かねよの夏は戦争と言っておったが 今回その戦争を戦い抜いた戦士の話をするぞ! 初代の米吉青年より現在で五代目の大将たちが店を切り盛りしておるがみんな個性的な大将ばかりでのぉーそれを支える兵たちもみな偏屈そろいの集団じゃわい!その中で23回目の戦いを前に床に伏し病と闘う兵士がおるのじゃ 奴は23年前ふらりと現れ余程水が合ったのかこの店に居ついたのじゃな 自己主張のない空気のような存在じゃったがその空気は妙に暖かかったのぉー酒好きな奴でその昔は一晩にビール1ケース飲み干すことも多々あったのじゃよ そんな無茶がたたったのかこの6月に倒れ入院、手術日に日にやせ衰えていき 今は死の恐怖とも戦っておるのじゃー たてよ!佐助!
もうあきらめたのか?お前は22回の戦いに勝利したじゃーないか!2~3年で風のように通り過ぎる若者ばかりの昨今何度も何度もあの熱い熱い夏を戦ったじゃないか!生まれたてのチンパンヂーのような無垢な姿で横たわるお前を見てると歯がゆいんじゃ!もう一度立て!立ち上がれ!立派な名じゃ!みんなが待っておるよ!がんばれ!生きろ!   
          
  歴戦の戦士にエールを送ろうぞ  
# by kaneyo01 | 2006-09-10 20:30 | 鬼の念仏

中山道を歩く会

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9月9日、東京より中山道を歩く会の皆さんが来られました。かねよで昼食をとって、中山道の終点、三条大橋を目指されるそうです。約2年半を費やし、31回目の今日が最終日となるそうです。一行は一昨日から大津に来られ、昨日は建部大社から札の辻まで歩かれ、今日は札の辻から三条大橋を目指されます。スタート地点である日本橋より三条大橋まで1人も欠けることなく2年半、同じメンバーで歩きとうされたので、気心も知れ、楽しい歩こう会となったと嬉しそうにお話になっておられました。
               中山道 完歩 おめでとうございます


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鰻丼でスタミナ補給。元気に三条大橋を目指されて行かれました。
# by kaneyo01 | 2006-09-09 21:29 | 中山道歩こう会

第七話 ルーツ 

   《かねよ庭園内にある東海道五十三次大津宿看板    提供近藤工芸》
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わしがここに来た頃はまだ牛車が主流で自動車も電車もない時代じゃったのぉー 積荷の重みで石畳がへこむ(車石)ほどの交通量でそらぁー賑わっとった 特にこの地は逢坂の関所があり京の都に出入りする東海道の大津宿が立ち並ぶ繁華街じゃった・・・その中に一軒の峠茶屋があり気立                                                            ての良い看板娘がおったのじゃ 伊勢から京への魚行商の米吉と言う若者がいつもこの店でお茶しておってのぉー そのお茶のうまさ水の良さに惚れ込んで開いたお店が「かねよ」とゆーことじゃ!生命力の強いうなぎならこの地まで生きたまま運べこの清流で引き締めよりうまさが増すと考えおったのじゃな 気立ての良い看板娘もいつしかおかみとなりより繁盛していきおったのじゃよ そのおかみも寄る年波には勝てずその代わりの大看板としてわしがこの地にやって来たのじゃ!それが今じゃ看板どころか粗大ゴミ扱いじゃ!ブツブツ 130年の垢を逢坂の清流で洗い流してもらいたいもんじゃのぉー「やまもっさん!」
# by kaneyo01 | 2006-09-08 18:01 | 鬼の念仏

鯉のあら煮と塩昆布

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うちの社長が丹精こめた「鯉のあら煮」と「塩昆布」です。
 
「鯉のあら煮」
3時間ほどかけてじっくり煮込んだ「鯉のあら」は、1人前作るのに3匹の鯉を使っています。ですから、あまり作れない日もあり、売り切れ御免です。
お酒、ビールのおつまみに私は最高だと思います。初めて食べるまで鯉のあらがこんなに美味しいとは知りませんでした。それと、添加物は一切使用してないので安心です。


「塩昆布」
だしをとった昆布(2番昆布)3分の2と、1番昆布3分の1に山菜とじゃこを混ぜ、しょうゆ、酒を追い足しながら10時間かけて煮込んだ昆布です。おかず昆布風に仕上げたマイルドな塩昆布は、鰻丼に合うようにあっさりとしたお味です。(添加物は一切使用いたしておりません。要冷蔵で1カ月以上持ちます。)

☆「鯉のあら」と「塩昆布」はお土産用として本店・レストランの両店舗でお取り扱いしてます。
   是非、一度ご賞味下さい。
    
# by kaneyo01 | 2006-09-07 18:00 | インフォメーション